変わっていく東京をいつもと違う視点から眺められるスカイバス。


Tokyo
Tokyo / Happy Kota

 

先日、スカイバスに初めて乗りました。
ロンドンバスのような、2階建ての屋根無しバスです。(乗客は全員2階席)

 

コースは2種類。

  • 最高裁判所や国会議事堂を回る「皇居・銀座・丸の内コース」
  • お台場や築地を回る「東京タワー・レインボーブリッジコース」

なんとなく皇居コースは堅そうなイメージがしたので、東京タワーコースを選択しました。
バスに乗る時間は約1時間。料金は1600~1800円。
手軽に東京観光できるという理由でお試し参加してみたのですが、意外に楽しく、都内住まいの自分でも知らないことがいっぱいありました。

 

スカイバスを体験して気付いたこと

客層は外国人が多いけど日本人もいる

私の乗った12:00の回は外国人と日本人で半々でした。
10:00の回はほぼ外国人のみの印象を受けたので、時間帯によって違うのかもしれません。
4月の平日で大体20人前後の乗客で、座席はスカスカなので予約客が早い段階で全員揃っていれば、指定席以外の座席に移動しても良いというアナウンスがあります。
基本的に外国人客を前方、日本人客を後方に割り当てていますが、最前列は前面に風よけがあるので、風に煽られるのが嫌いな人は前に移動した方がいいかもしれません。後述しますが、かなり風が強かったです。

 

東京の豆知識がいっぱい。都民が聞いても面白いガイド

出発するとすぐさま最後尾に座るバスガイドさんのアナウンスが流れます。
まず注意事項。
車内はシートベルト着用で立ってはいけないとのこと。
走り出すと分かるのですが、標識やガード下などかなりスレスレの高さで通るので、背の高い人が立ったらぶつからないともいえません。

簡単な注意事項もそこそこに早速ガイドが始まります。
外国人には英訳用イヤホンが渡され、日本人は生でガイドを聞くのですが、これが結構面白い。
コースの序盤は高層ビル群の隙間を縫って走るのですが、その中でも有名な霞が関ビルなどの説明が次々とガイドさんの口から繰り出されます。
空を見上げながらそれらの説明を聞いていると、なんだかビルたちが生き物のように見えてくる不思議。
同じ見上げるのでも、バスの2階という高さから見るとこうも感じることが変わるのかと思いました。

要所要所でガイドさんがシャッターチャンスを教えてくれます。
「次の交差点に入ったら左側を、少し振り返るような形でご覧ください。
とても綺麗に〇〇ビルが見えますのでお撮り逃しのないように!」

撮り逃すなと言われるとついカメラを構えてしまうものです。
ガイドさんの煽りにつられて、よく知らないビルのご尊顔を有難く撮影。
渋滞でちょうどビルの見える位置にバスが止まるとすかさずガイドさんが
「この回の皆さんは運がよろしいようで、じっくり〇〇ビルが見られますね」
なんてことを言うものだから、ただの渋滞なのになぜか得した気分を味わえます。

東京のど真ん中にいながらこういった非日常の視点を味わえるのもスカイバスのいい所だと思いました。

この丁重なジャングルクルーズみたいなスカイバスのガイドさん、ふと、どんな感じでアナウンスをしているのか気になって最後尾を振り返ってみたら、ものすごく冷静な顔をしていて、私がアホみたいにはしゃいで知らないビルの写真を言われるがままに撮りまくる姿を後ろから見てどう思っているのか、少し気になりました。

 

首都高ジェットコースター

東京タワーを過ぎると首都高速に乗ってレインボーブリッジに向かいます。
これが凄い!
例えて言うなら、花やしきのジェットコースターみたいな感じ。
乗ったことないけど、きっとそう。
速度はそれほど速くないのですが、なにしろ目線が高い。高速の堤防を軽く越えています。
簡易式の腰巻きシートベルトしか付けていないので向かい風と震動で席はグラグラ。
目の前に広がる首都高の立体的な光景。
カーブを曲がる時は振り落とされそうなスリルを味わいました。
もちろん安全なのですが、高所恐怖症で絶叫マシンが苦手な私はちょっとびっくりしました。やみつきになりそうです。

“今の東京”を肌で感じられる

また、目まぐるしく変わる東京の姿を肌で感じられるのもスカイバスの面白い所。
私が行った時はちょうど東京オリンピックに向けて競技場や選手村を建設している途中でした。まさに、今しか見られない景色を一望できて、東京という都市の未来について考えさせられます。

イベント(東京マラソンなど)の日程を狙って予約すると、他の人とは違う楽しみ方ができること間違いなしです。

スカイバスに乗る時の注意点

天候によって装備を考える

スカイバスには屋根が無いので、天候の影響をもろに受けます。
まず、基本的に風が強いと思っておいた方がいいです。帽子などが風に飛ばされないよう注意が必要です。

雨の日は傘が禁止です。雨カッパを貸してもらえるそうですが、タオルや防寒グッズなど自分で用意しておいた方がいいでしょう。

また晴れの日は直射日光が当たるので、帽子があった方がいいです。

トイレなし、食事できない、立ち上がり禁止

観光バスなのでつい行楽気分でのんびりご飯を・・と思ってしまいますが、
食事はできないので注意です。
何も食べてはいけないというわけでは無さそうですが、結構揺れるので食事をすると普通に危ないので遠慮いただいているようです。

同様に走行中に立ち上がるのも危険なので、しないようにしましょう。

どちらかというと、観光ドライブというより、アトラクションと捉えた方が正しいです。
車内にトイレもないので、事前に済ませておいた方がいいでしょう。

まとめ

安全に乗るための制約はありますが、基本的に何も考えずに乗れば無条件に楽しめるので、おすすめします。
時間も約1時間とちょうどよく、料金も手ごろなので、上京してきた親御さんを連れていったり、いつもと違ったデートをしたい時などに活用できると思います。
意外と知られていないのでブログに書いてみました。


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