ショビ書房のホリディ

マンガ・仏像彫り日記・℃-ute・ハロプロなどについて書いています。

まんだらけライブオークション in 中野サンプラザへ行って貸本怪奇マンガ愛好家人口の低さを知る。

まんだらけの恒例イベント、まんだらけライブオークションin中野サンプラザに初めて行ってきました。

私はオークションという形式が苦手で・・今までまんだらけの通販オークションは利用したこと無かったのですが

まんだらけZENBU70号を見ると、当日会場限定で発売される貸本があると書いてある。

そのラインナップが池川伸治に三田京子に好美のぼるなどマニア好きする貸本怪奇マンガ界のビッグネームばかり。

私もそこら辺の有名どころの作品を一冊くらいは手元に置いておこうと思い、中野サンプラザへ足を運ぶことにしたのです。

 

貸本怪奇マンガコレクターのループにはまる

公式サイトを見た所、12時から12時半の間に整理券が配られて、45分から整理券番号順に販売開始とありました。

なので午前の用事を早めに切り上げて中野サンプラザへ向かったのですが・・・・

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整理券で並んでそうな人、どこにもいない。

受付の人に聞いたら係りの所へ案内して貰った。

トランプくらいの厚みがある整理券を入念にシャッフルして、お好きなのをどうぞ!と言われる。

引いた番号は12番。

しかし、どう見ても5人くらいしかいない。

 

45分になったら予定通り販売開始になりました。

しかし、5人しかいないから、整理券なんてあってなき様なもの。

順番に並んだら、貸本が陳列されているショーケースを頂点にして、ぐるぐる回る。

ショウケースとケースの間の狭い通路をひたすらぐるぐる回る。大の大人5人が。

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私は整理券配布にぎりぎり間に合って、何十人もいる貸本マンガ愛好家が次々とお宝商品を買いあさっていくのを眺めつつ、安い余りモンでも買えればいいと思っていた。

だからこの5人ぐるぐるにはちょっと参った。

余りモンどころか、このループに入っていると延々と買わなきゃいけなくなる。

実際私以外の人たちは自分の番が回ってくるたびに「うーん、じゃあコレ!」と指を差し、2冊目3冊目とどんどん購入していく。

 

私はコレクターの世界のことを解っているようであんまり解っていなかった、と知った。

この気持ち、何かに似ていると思ったら、℃-uteの握手会に行った時に握手軒を何十枚も手に持って握手ブースをぐるぐる回る、いわゆるループ厨を見た時の気持ちととても似ていた。

何もかもがかなわない。

まずお金をそんなに出せないし、ぐるぐる回る自分も想定していなかったから、現実に足がまったくもって追いつかない。

2周目で早々に私はコレクターの業が渦巻くループから弾き飛ばされるように離脱したのでした。

 

命からがら戦利品「月夜」を得る。

それでも消え入るような声でやっと一冊買えたのは短編集。

今にして思えばたとえ読んだことがあっても分かりやすいタイトルの長編を選んでおけばよかったなあと少し後悔するのですが、まあ判断力が鈍っていたので仕方ないです。

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タイトルは「月夜」。池川伸治の興した太陽プロダクションの面々が短編を発表しています。

池川先生は後進マンガ家を育てることに意欲のあった方で、「月夜」はおそらく自分の育てた新人たちの発表の場でもあったと思われます。巻末には池川先生お得意の、独特すぎるマンガ講座が収録されています。いつかはこの巻末講座を集めて一冊にした「池川版マンガ家入門」を発行してみたいものです。

 

「月夜」3号(文華書房版)では郷力也先生が川辺フジオ名義でプロデビューを飾っています。

私の買った10号では二階堂豪という方が「スリラー」という作品で投稿作品を掲載されています。

「月夜」はさしずめ「怪奇マンガ版漫画少年」といった所でしょうか。

貸本マンガが廃れてからの池川先生はヒット作に恵まれませんでしたが、

彼のプロダクションからは郷力也先生にさがみゆき先生、杉戸光史先生と、そうそうたるビッグネームを輩出しています。

池川伸治先生というと奇抜な作風の貸本怪奇マンガ家という側面ばかり語られますが、怪奇マンガ家界のメンター・指導者としての池川伸治という側面も今後もっと研究が進めばいいと思います。

 

それと同時に願わくば、今日の貸本怪奇マンガぐるぐるの輪が5人から10人、100人、10000人と増えていきますように。

 

宮崎駿って、アニメって、すごい。

買うものは買えたし、さあ帰ろう!

・・と思っていたけど、せっかくなのでライブオークション会場ものぞいてみました。

 

会場はちょうどアニメ関連商品のクライマックス。

「天空の城ラピュタ」のボツになった下書きラフ画?かなんかがスクリーンに映し出されていました。

10秒ごとに値段がつりあがっていく様子が、傍目からみると興奮します。もし自分が入札者だったらと思うと生きた心地しませんけどね。

現在価格をみる。えーと、いち・じゅう・ひゃく・せん・まん・・・・あれ、

1000万!?

 

私がなけなしの金(5000円)をはたいて「月夜」を買うのとは別次元の世界がそこでは展開されていました。最終落札価格は1200万円。

 

いや~・・・・コレクターって・・・・

というか、さっきまで5人でぐるぐるしていたのはなんだったんだ。

金額のケタが違うだけで、これも本当は5人ぐるぐるの世界なのか?

難しい。わからない。

すっかり頭がショートした状態で帰路についたのでした。