ショビ書房のホリディ

マンガ・仏像彫り日記・℃-ute・ハロプロなどについて書いています。

なぜか「アマゾン無宿 世紀の大魔王」を観た。

f:id:chove-chovo:20150803182810j:image

東映の現代劇を手がける東映大泉撮影所に光を当てる

先日、ラピュタ阿佐ヶ谷で行われている

「OIZUMI 東映現代劇の潮流」を観て来ました。

東京都練馬区の大泉学園にある東映東京撮影所でかつて撮影された現代劇映画の特集です。

 

大泉の東映撮影所というとどうしてもアニメや特撮もの、アクションヒーローものというイメージが強いです。

東映では太秦撮影所が時代劇を一手に引き受けていた一方で、現代劇はもっぱら大泉撮影所が手掛けていたようです。

東映は時代劇が主力コンテンツだったので、現代劇を撮る大泉撮影所はあまり陽の当たる存在ではありませんでした。

 

そんな大泉撮影所の映画に今回あえて光を当ててみたのが今回の「OIZUMI 東映現代劇の潮流」。

大泉学園出身の私としては「OIZUMI」とローマ字で表記されるだけでもワクワクしてアドレナリンが分泌されるしまつです。

 

最近でも現代劇は大泉で撮られており、たまに「人気俳優の○○○○がOZ(東映撮影所そばにあるデパート)のロッテリアでポテト食べてた!」みたいなローカルな話題があがりますが

ラピュタ阿佐ヶ谷では1960年代に撮られた作品を集めて公開していました。

 

何を観るか?と悩んでなぜか「アマゾン無宿」を選ぶ

「OIZUMI」のローマ字表記のカッコよさにシビれていた所に偶然ラピュタ阿佐ヶ谷のタダ券を入手したショビ書房。

ラピュタ阿佐ヶ谷は10年程前に仕事でよくお世話になったこともあり、休みを利用して久しぶりに阿佐ヶ谷まで足を運んでみることにしました。

 

全部で約40作品上映されている中、何の映画を観ようか迷いました。

大泉には住んでいましたし東映まんがまつりもよく観に行きましたが

1960年代の映画なんて全く知識がありません。

 

大泉学園近辺でロケが行われていそうな作品を観たい(昔の大泉の風景を観たい)と思い、「警視庁物語」シリーズなんか良さそうだなとアタリを付けたのですが、残念ながら上映日とスケジュールが噛み合わず・・・・

最終的に選んだ作品はなぜか「アマゾン無宿 世紀の大魔王」でした。

 

インターネットで「アマゾン無宿 正規の大魔王」を調べると散々な言われよう。

「なぜ俺は今この映画を観ているんだろう」

「片岡千恵蔵が精神病院で気の狂ったフリをするシーンがカオス」

「当時こんな名優を集めてこんな下らない映画を撮っていた事実に驚く」

などなど。

 

当時の邦画シーンに詳しい方々ならば、映画史の本流と照らしあわせることによって「この時代にこの面子でこんな映画が!」という発見もできるでしょうが、

まったく門外漢の私が観てもおそらくサッパリでしょう。

 

それでも「アマゾン無宿」を選んだ理由はなんのことはない、

私がブラジル好きだからです。

 

実際に観て気になった所を抜粋

そういう訳で実際に観てみた「アマゾン無宿 世紀の大魔王」は

邦画を知らない私でもありありと見てとれるB級オーラに溢れていました。

私にこの映画を評する自信は全くありませんが、とにかく笑えたことは確かなので、メモ代わりに印象的だったシーンやセリフをただひたすら羅列しておきます。

 

  • アメリカマフィアの秘密会合に突然冗談みたいなヒゲ姿で「ゴールドラッシュの熊吉でいっ」と現れる進藤英太郎。
  • 無茶苦茶な登場をした熊吉を「義理には弱いが博打には強い。日本の博打の美点を兼ね備えた男だ」と淡々と紹介するアメリカマフィア。
  • つばの広いソンブレロをかぶってこれまた冗談みたいな恰好で片岡千恵蔵演ずる「アマゾンの源次」登場。「木曽のナ~♪ヨイヨイ♪まったくニッポンは、ヨイヨイヨイのよい所だなっ!」と実に上機嫌。そのいかにも大物然とした顔立ちに、片岡千恵蔵のことを全く知らない私でも「初めて観る千恵蔵映画がコレでいいのか?私」と不安になる。
  • 観る前は「アマゾン帰りの日本人ということは、密かにブラジル移民をテーマにしているんではないか」と少し期待していた私が間違っていた。ブラジル移民がメキシカンスタイルで日本に戻ってくるはずがない。
  • 精神病のフリをして潜り込んだ精神病棟での一連のシーン。源次を診察した医者の台詞「噛みつかれて精神病が伝染ったらしい」。「トキソプラスモーゼ、すなわちトキソプラズマですね。ブラジルの病気です」
  • 医者の台詞はどれもいかしている。「もしくはソウウツ病。俗に言う「お祭りキ○ガ○というやつですね」。昔の医者はおおらか。
  • 精神病棟内は患者たちのランチキ騒ぎ。暴動を起こしているのではなく病院主催であるという所がすごい。医者曰く「これは医学実験です。お祭り騒ぎで我にかえる人もいるのです」お祭り騒ぎで「コリャ精神病やってる場合じゃないヤ」なんて風に治る人が実際にいたら楽しいんですけどね。
  • 元ロカビリー歌手の患者が歌うのはなぜか東京ドドンパ娘。
  • 精神病棟のお祭り騒ぎは最終的にアマゾンの源次(源次は狂ったフリをしているというテイなのだが、どう見ても一番狂っている)主導で「ブラジルおどり」なるものを全員で踊ることに。アフリカンビートな太鼓の音(ズンズンチャ・ズンズンズチャ)をバックに輪になってウホウホと踊りまくる患者たちを見て「新しい発見ですね。やはり原始的な音楽は伝わるようだ」と冷静に分析する医者。
  • ラストの源次の台詞。「俺は正真正銘のブラジルの百姓さ!久しぶりに日本に帰って、一番きれいな国ニッポンが狙われてると聞いて、黙っていられなかっただけさ」

以上です。